「メタ神道とは何か・第零版alpha00」を公開しました

すでにお知らせしておりますように、弊会は現在、設立九周年を記念する事業といたしまして、「メタ神道」(metashinto)という宗教の布教を計画いたしております。この宗教は、神社の祭神は参拝者からのメッセージを任意の超自然的な存在者に取り次ぐことができるという教義を特徴とする、神道の宗派です。

任意の宗教を取り込んだ宗教を生成することができる宗教は、「高階宗教」(higher order religion)と呼ばれます。メタ神道は、伝統的な神道を高階宗教として再構成することによって生み出された宗派です。おそらく日本人の多くは、このような神道の宗派に対して、それほど違和感を感じないのではないでしょうか。なぜなら、高階宗教的な性質は、もともと神道に備わっていたものだからです。

歴史学者石田一良さんは、1983年に出版された『カミと日本文化:神道論序説』という書物の中で、「高階宗教」という言葉は使っていないものの、神道は高階宗教的な性質を持っているという学説を提唱しています。すなわち、「神道というのは、それぞれの時代ごとに、儒教、仏教、国家主義などの衣装を着せられてきた人形のような宗教である」という学説です。彼はこの学説を「神道着せ替え人形論」と呼んでいます。

石田さんは、神道の着せ替えは時代ごとに発生したと考えたわけですが、メタ神道ではそれを拡大解釈して、神道の着せ替えは参拝者が神社に参拝するたびに発生すると考えます。ですから、メタ神道においては、神社に参拝する者は、その人がどのような宗教を信じていたとしても、その宗教が存在を主張する超自然的な存在者に対してメッセージを伝達することが可能だと考えられています。言い換えれば、メタ神道の信者は、存在すると自分が信じている超自然的な存在者に対してメッセージを伝達するために、任意の神社を利用することができる、ということです。

弊会は本日、メタ神道について解説する、「メタ神道とは何か」という経典を公開しました。ただし、この経典は、現在はまだアルファ版です。今後も改良を進めて参る所存でございますので、ぜひ皆様よりご意見を賜りたいと願っております。またご意見のみならず、誤字脱字につきましても、お気づきの方がいらっしゃいましたらご指摘くださいますようお願い申し上げます。